お墓は故人を供養するための場所であると同時に、石材そのものが持つ力――いわゆる「パワーストーン」での側面も注目されています。
墓石に使われる石材は自然の中で長い年月をかけて形成されたものであり、その過程で大地のエネルギーを蓄えていると考えられることがあります。
お墓でたとえば黒御影石や庵治石、大島石といった国産の高級石材は硬度と密度に優れており風化に強いだけでなく見る者に安心感や安定感を与える独特の存在感を持っています。
こうした石材は古来より神社仏閣にも使用されてきた背景があり、単なる建材ではなく「神聖な素材」での位置づけをされてきました。
パワーストーンでの視点から見たとき墓石に使われる石は浄化や守護、精神の安定といったエネルギーを持つと信じる人も多く墓所全体が故人を見守ると同時に遺族の心を癒やす場所で機能することもあります。
墓石の色や質感配置の仕方によっても場の「気」が変わるとされ、風水の観点から墓所を設計する例もあるのです。
もちろん科学的な根拠があるわけではありませんが、故人への思いや祈りが込められた場所に自然の石の力が加わることで心のよりどころでの機能が一層強くなるのは確かです。