青を基調としたお墓はその深みのある色合いと静けさを兼ね備えた佇まいから、精神性や神聖さを象徴する色で人気が高まりつつあります。
青は空や海を連想させる色であり「永遠」や「安らぎ」といった意味を持つことから、故人を穏やかに見送る場にふさわしい色彩とされています。
お墓で用いられる青系の石材では中国産のブルーパールやインド産のブルー系御影石、ノルウェーのエメラルドパールなどが代表的でそれぞれに独自の輝きや模様があり選ぶ素材によって印象が大きく異なります。
ブルーパールなどは光を受けると微細な鉱物が輝くため、晴れた日の墓参時にはとても美しい景観を作り出します。
青のお墓をデザインする際には石材の艶感や光沢を活かすために、シンプルなフォルムでまとめるのが一般的です。
文字彫刻には白やシルバーを使うことで、視認性を確保しつつ上品な雰囲気を維持する工夫が施されます。
加えて星や月風景などのモチーフを彫刻に取り入れることで、より一層幻想的で安らぎのある印象を加えることもできます。
近年では洋型や和洋型の墓石に青を採用するケースも増えており、特に若い世代を中心に「暗くないお墓」への関心が高まっています。