お墓の形は故人の人柄や家族の想いを表現するうえで非常に大切な要素であり、そのデザインによって与える印象が大きく異なります。
従来の日本において主流だったのは縦長の直方体で構成される「和型墓石」ですが、近年では水平ラインを強調した「洋型墓石」や、自由な形状で個性を表現する「デザイン墓石」など多様なスタイルが選ばれるようになっています。
和型は格式のある佇まいが特徴で先祖代々の墓に使われることが多く、伝統や家族の継承を大切にする人々から根強い支持を得ていると言えるでしょう。
一方洋型は安定感がありモダンな印象を与えるため若い世代や新しい家族形態にフィットしやすく、掃除や手入れがしやすいという実用的な利点もあります。
近年注目されているデザイン墓石は曲線やモチーフを取り入れた個性的な形が特徴で、生前の趣味や価値観を反映することができ訪れる人の心に残る印象深いお墓を実現できます。
お墓の形を選ぶ際には霊園や寺院の規定に注意しつつ、石材の種類や色とのバランス設置場所の景観への配慮も重要な判断材料になります。
将来にわたって家族が管理しやすい構造であるかどうか、という観点も無視できません。