墓石を撤去・処分する際その扱いが「産業廃棄物」に該当するのかどうかは、多くの人にとって判断が難しい問題です。
実際には墓石は石材業者や施工業者で「がれき類」で分類され、産業廃棄物で処理されるのが一般的です。
特に墓じまいや改葬に伴って墓石を撤去する場合、残された墓石の処分については法令に基づいた適切な手続きが求められます。
石材業者が自治体の許可を受けた産業廃棄物処理業者と連携して運搬・を行う流れが基本となり、個人が無許可で処理場に持ち込むことはできません。
墓石は重量があるうえ原材料で再利用が難しいため、専門的な機材と技術が必要です。
費用については墓石のサイズや設置場所、搬出作業の難易度によって異なりますが一般的な処分費用は10万円から20万円程度が目安とされます。
この中には撤去作業、運搬処分にかかるすべての工程が含まれるのが通常です。
ただし古い墓石の中には彫刻部分や形状に文化的・歴史的価値があるものもあり、前に専門家の意見を求めた方がよいケースもあります。
霊園や寺院では独自の取り決めがあるため、勝手に処分を進めるとトラブルになる可能性もあるため注意が必要です。