墓の移動いわゆる「改葬」は可能ですが、その手続きや費用関係者との調整には多くの注意点が伴います。
墓を移動する主な理由には遠方にあるためお参りが困難になったケースや、継承者が近隣に住んでおらず管理が難しくなった場合または墓地自体の老朽化や再開発などが挙げられます。
墓を移動する際はまず現在の墓地管理者への相談から始め、改葬に必要な書類や手続きを確認する必要があります。
一般的に必要となるのは現在の管理者からの埋葬証明書、移動先の受け入れ証明書そして市区町村役場への改葬許可申請書です。
これらの書類を提出し、許可が下りた後に初めて墓の解体や遺骨の移送が可能となります。
墓の移動には墓石の撤去費用や新たな墓地の購入費、納骨費用移送用の容器や運搬費などがかかり全体では数十万円から数百万円に及ぶこともあるのです。
移動先での宗派や埋葬方法の違いによっては儀礼的な手続きが追加されることもあるため、事前に宗教的要件も確認しておくことが必要です。
親族との合意形成も極めて重要であり勝手に進めてしまうとトラブルの原因となるため、意向の共有と話し合いの場を持つことが欠かせません。