墓石の建立には複数の工程と事前準備が必要であり、スムーズに進めるためには全体の流れを把握しておくことが大切です。
まず最初に行うべきは墓地の選定と永代使用権の取得であり、これが決まらないと墓石の具体的な設計も進められません。
墓地が決定したら次に石材店と相談しながら墓石のデザインや素材、サイズを決定します。
建立に際しては家族の意向や宗教的な要素を反映したデザインを取り入れることが多く、石材の種類や彫刻内容付属品の有無などによって費用が大きく変わってくるため複数の業者から見積もりを取るのが一般的です。
デザインが固まった後は、基礎工事に入ります。
これは墓石を安全に設置するための土台づくりであり、地盤調査の結果を踏まえて行われます。
基礎工事が完了すると実際の墓石が現地に運ばれ、クレーンなどを使って慎重に設置されるのです。
この段階で傾きや位置を微調整しながら、細部の仕上げ作業が行われます。
建立の完了後には開眼供養(魂入れ)と呼ばれる法要を行うケースが多く、これによって墓石が正式なお墓での役割を持つことになります。