現代のお墓には従来の和型墓とは異なる多彩なデザインが登場しており、流行の傾向で「個性」や「ライフスタイル」を反映した自由な発想の墓が増加しています。
従来は直線的で重厚な構造を持つ和型墓が主流でしたが近年では丸みを帯びた柔らかなフォルムや、モニュメントのような造形、さらには墓石にイラストやオリジナルの彫刻を施したデザイン墓が人気を集めていると言えるでしょう。
こうした流行の背景には家族構成の変化や宗教観の多様化があり、従来の「家」の単位から「個人」や「夫婦」単位の供養へと価値観が移行していることが関係しています。
公園型霊園や樹木葬の普及により開放的な空間に調和するスタイリッシュなデザインが求められるようになり、従来の墓とは一線を画すモダンな墓のニーズが高まっていると言えるでしょう。
石材の選び方にも変化が見られ黒やグレーだけでなく、白やピンク青みがかった色合いの石材を選ぶ人も増えており流行に合わせて明るく洗練された印象の墓が好まれる傾向にあります。
近年注目されているのがQRコードを墓石に埋め込み、スマートフォンで故人の略歴やメッセージ写真などを閲覧できるデジタル墓です。