墓石を設置する際に欠かせないのが「基礎工事」であり、これを丁寧に行うかどうかで墓石の耐久性や安全性が大きく左右されます。
基礎工事とは墓石を安定して支えるために地盤を整え、コンクリートなどを用いて土台を築く工程のことで長期的に墓石が傾いたり沈んだりしないようにするための最も重要な施工段階です。
まず最初に行われるのは、墓所の整地と掘削作業です。
地面の表層を掘り下げて軟弱な土を取り除き地盤を均一に整えたうえで、砕石を敷き詰めて転圧します。
これにより地面が締まり、荷重に耐えうる強固な下地ができあがります。
次に型枠を設置し鉄筋を組んだうえでコンクリートを流し込むことで、基礎となるベース部分を形成します。
この工程では水平が正確に取れているかコンクリートに空洞ができていないかをしっかり確認することが重要であり、施工の品質がその後の墓石の安定性に直結するのです。
コンクリートが完全に乾燥し固まった後墓石本体の据え付け作業に移りますが、基礎工事がきちんと行われていなければ、わずかな地盤の沈下でも墓石が傾いたり最悪の場合倒壊するリスクもあるため信頼できる施工業者に依頼することが欠かせません。