墓石を長持ちさせ常に美しい状態を保つためには、定期的なお手入れと適切な磨き方が欠かせません。
墓石は自然石である御影石や安山岩などが多く使用されており強度が高く耐候性にも優れていますが、風雨や花粉水垢鳥の糞などの影響によって年月とともに表面に汚れやくもりが生じてきます。
そのため磨き方を正しく理解し、定期的に手入れすることで墓石の美観と寿命を大きく保つことができるのです。
まず基本となるのは、柔らかい布やスポンジを使った水拭きです。
乾拭きでは石材を傷つける可能性があるため、必ず十分に水で濡らしてから作業するようにしましょう。
次に中性洗剤を水で薄めたものを使うと表面の皮脂汚れや水垢、軽度のカビ汚れを無理なく落とすことができます。
ただし研磨剤入りのクリーナーや酸性・アルカリ性の洗剤は石材を痛める原因となるため使用を避け、必ず石材に対応したものを選ぶことが重要です。
頑固な汚れや墓石の光沢が失われてきた場合には、専用の墓石用ワックスやコーティング剤を使って保護層をつくると汚れの付着を防ぎ光沢を持続させる効果があります。