墓石に用いられる石材の中で、最も多く選ばれているのが御影石です。
御影石とは主に花崗岩を指し、非常に硬く耐久性に優れた性質を持つ天然石で何十年何百年という長期間にわたって風化や劣化が少ないことから墓石で理想的な素材とされています。
その名前の由来はかつて兵庫県神戸市の御影町で良質な石材が採れたことにちなみ、現在ではその呼称が一般名で広く使われていると言えるでしょう。
御影石の最大の特徴は緻密な構造と高い硬度による耐久性にあり、雨風にさらされる屋外環境でも長く美観を保つことができます。
研磨によって美しい光沢が出るため、見た目の高級感も魅力の一つです。
吸水率が低く凍結によるひび割れや水劣化が起きにくいため、管理の手間が少なく済むという実用的なメリットもあります。
墓石に使われる御影石には国内産と輸入品があり、それぞれに特徴があるのです。
たとえば国産では「大島石」や「真壁石」といった銘石が知られており、色調や模様の美しさ希少性から高い評価を受けています。