お墓の色入れは墓石に刻まれた文字や模様をより美しく、見やすくするための仕上げ作業で広く行われています。
通常石材に彫刻された文字は凹状になっているため、そのままでは遠くから見えにくい場合があります。
そこで塗料を使って凹部に色を入れることで、視認性を高め墓石全体の印象を引き締める効果が生まれます。
お墓の色入れで使用される塗料は屋外での使用に耐えうる耐候性や耐水性に優れた特殊なものが選ばれ、一般的には白黒金銀赤などの色が用いられるのです。
もっとも選ばれているのは白や金で黒系の石材とのコントラストが美しく、文字がはっきりと浮かび上がるため多くの墓で採用されています。
色入れの方法では筆や細いノズルで直接塗料を流し込んだ後、はみ出した部分を丁寧に拭き取りながら仕上げるという職人技が必要とされる作業であり経験豊富な石材店に依頼するのが安心です。
経年劣化により色が薄れてきた場合には再度色入れを行うことで見た目を回復させることができ、数年に一度のメンテナンスで長く美観を保つことができます。